夏の友

宿題

9月12日(水)くもり

昨日の11日に考えが及んでいなかったが,同時多発テロから17年が経ったという.当時小学3年生か.

この事件をきっかけに世界で戦争が再び始まったと言っても過言ではないと思う.当時の自分は日本における戦争のことは確かはだしのゲンを読んでごくごく僅かながら知っていたはずだが,イラクで起きている戦争と日本での戦争が,同じ「戦争」というキーワードで括られることすら認知できていなかったような気がする.毎晩父親がビールを飲みながら見ているニュースで凄惨な情報が伝えられていても,それを意識することはなかったのではないか.

無関心でいられるのはありがたいことなのだろう.

9月11日(火)くもり《賞味期限切れのちくわは食べないほうがいい》

危うく食中毒である.

今,進学校ではないけれど微分積分を2系統で教えている.そのうちの1系統の方は,2単位科目で2年間で数Ⅲを終わらせることになっている.マジか,という感じだが,この学校に来て3年目にもなると感覚として麻痺してきた.んで,折角在籍しているならと思って志願してそのコースを今年担当している.自分の裁量でやっていいよと言われているので,今年だけでも好き勝手やらせてもらおうと企んで,半年が過ぎようとしているのが現状である.

何はともあれ,数Ⅱの部分の微積はしっかりやらねばならないので今しっかりやっている.もうすぐ微分が終わる.まもなく積分に入る.*1積分が終わったらいよいよ数Ⅲである……が,自分も数Ⅲで苦しんだ身,週2コマで計算に習熟できるわけがないのは理解している.そこで,大鉈を振るって「如何に最短距離で大学の微分積分学の科目に接続できる程度の微積の知識と技術を身につけるか」を今考えているわけだ.

積分法はテクニック重視なので,まあ置換積分と部分積分,面積と回転体の体積まではしっかりやる.大鉈振るいはそれ前の内容である.数学Ⅲの極限から微分法のあたりは今後Taylor展開することを目指して組まれている印象がある.ただ,一歩手前で大学に放り投げているのでよくわからない.微分係数の定義式で極限移行する前の式を使って1次近似ができることを謳っているのに,マジで尻切れトンボである.*2なのでうちの学校では割愛.

今の数Ⅲは亡き数Cの2次曲線まで引き受けたので,陰関数の微分や媒介変数の式の微分までやることになっている.でも話題だけなので割愛.魅力的ではあるんだけどね.

問題はそうやって削っていくと,「この公式で直接計算するわけじゃないけど,ここから生まれる公式がめちゃ大事」という説明だけに時間が取られる厄介なものがいくつかあるのに気づく.一つはlim sinx/xである.はさみうちでなんとかするのだけど,大学入試を受けさせるわけじゃないからはさみうちはいらない,するとこの極限を求めるのもやりたくない.

もう一つは,指数対数関数の微分のあたりである.ネイピア数を定義しながらどうスマートに片付けるかが問題である.そこらへんを思案してたのがこの辺である:

本当はネイピア数の定義に戻りながら示してあげるべきなんだろうが,それを避けて要領よくやるのは割と難しいと思う.天下りにやるのも数Ⅲにもなってやるべきことではなくて,多少なりとも納得させるのが我々の責務だとも思う.来年この高校にいる保証もなにもないのだが,まあ,やってみるさ.

*1:夏が終わる.秋が来る.みたいな何も言っていない感じに我ながらウケる.

*2:ただそのおかげで,物理でやる√(1+h)の近似式の話がここで理解できるはずなので無意味とは思わない.ただただ中途半端という印象である.

9月10日(月)あめ《ゲリラ警報》

今日は12時頃に警報が出たため,6限授業終了を待って全員帰宅指示が出た.もううんざりである.

小学生中学生の頃は警報だやっほい!!!! という短絡的なことばかり言っていたが,いざ教員側になると物事が計画通りに進まずに大変にイライラする.どちらの気持ちもわかるのよ.それ故にうんにょりした気持ちになる.

まあ,その御蔭で早上がりできたので働き方改革としては成功した日であった.働き方を変えることで成果が出づらくなっているということには誰も言及しないのが上役である.

9月9日(日)あめはれ《やきがまわった》

本棚をろくに整理せず積読をしまくっているせいである.もうだめだ.

9月8日(土)あめのちはれ《いたい》

運動もしていないのにこのざまである.

4日前くらいから右アキレス腱,詳しく言うとかかとより上の部分で押すと腱が弾力を持っているとわかる部分に違和感があった.まあ痛みではないし大丈夫だろうと高をくくっていたところ,見事に痛くなってきた.2日前は実は例の押しつけボランティアのために2キロ強の距離を革靴で歩いたのだが,痛みを押しながら挙行した.足を引きずるまでは行かないが,かかとを持ち上げる際に張りと痛みに襲われるような始末である.

教室感の移動だけでも無様に歩いている始末なので,そこそこ評判のいい整形外科に行った.ちなみに今日晴れていたら練習試合だったので,雨がふりしきって本当に良かった.9時に入って診察してもらったのが12時である.初診であり,レントゲンも含めて順番待ちしたらそんなものか.

診断名は「アキレス腱周囲炎」だった.事前に怖くなってネットで調べていたので,予想が当たったかという安心感をもたらしてくれた.時の如く,であるので説明は不要ながら,原因は不明だった.まず心当たりがない.強いて言えばジムでランニングマシンを使ったことが負荷になっているのかなあ.そこらへんを事前問診で看護師さんに率直に伝えたらため息交じりに「…………はあ」と言われた.そんな態度があるか.

一応,湿布を2週間分もらった.毎日貼って,使い切っても駄目だったらもう一度来なさいということだった.さて,大丈夫かどうか.

9月7日(金)くもりあめ《誰のため》

公権力に楯突くのは身を滅ぼすとは知りながら,一日中こんな事ばかり考えていた.

要は,ボランティアをやたら要請されるのである.確かに高校生は使いやすい.高校生にいろいろ考えさせて活動させるチャンスとか,そんな感じの耳障りの良いことを言っていれば世間は反対しない.引率教員の手間がかかるのも許容するだろう.世間は.

だが,高校生から本来の学習の時間,部活動の時間を一方的に奪っておいて「高校生のため世間のため」などとどの口が言うのか.自分らの実績づくりのために貴重な時間を奪うなと言いたい.ついでに,出張やら責任やらを被るのは全部教員である.教員が本来やるべき業務の時間を奪っておいて,時間外業務としてこれらをやれというのである.

手前らは何様だ.

9月6日(木)うすぐもり《国難》

また,災害である.北海道で地震と聞いて浦河沖震源津波発生もあるか,と寝ぼけ頭で思ってみたが,今回は内陸らしい.同時多発的に日本に災害がやってきて,国の手足をもいでいくようなそんな絶望感がある.

出勤してみると,誰かそんなことを嘆いているかと思えば誰一人として知りながら口にはしなかった.関心がないはずはない.口にするのも憚られているのかと思うと更に胸が痛くなる.