夏の友

宿題

8月13日(月)はれ《通過》

親戚の節目の集まりがあった(ぼかします).僕は父方の親戚が本当に嫌いだ.元凶は父親の父親,とにかく説教臭い昔ながらの爺だ.この人間のせいで父方の家系はいろいろがおかしい.僕自身も嫌な思いを何度もした.しかし,本当に不本意であったが,節目の行事を蹴って親戚から白い目で見られるのも嫌だなあと思って出席はした.今回実家に帰るというのもこれが目的で,それを除けば帰る必要もなかった.

一応,会食だ.特に美味しいとも思えない一連の料理である.こんな会場を押さえるのにウン千円を支出していると思うと悲しくなってくる.淡々と食べた.

救いだったのは,親戚の少年たちに会えたことだ.女性陣は大体20代になってしまった.この子達もなにか変な感覚を持ち合わせているので,とにかく苦手だった.ただ,高校3年で今度海外に行くという子や,髭が生え始めて色気づいてきた子や,やんちゃがだんだん丸くなってきた小学校高学年の子.この男子達はそういう変な空気を持っていない.話が通じるような気楽さがある.真っ直ぐに育てよ少年たちよ.

基本的に僕は大人が嫌いだ.職場で子どもたちと戯れていたほうが楽しいし,生きている感覚が持てる.職員室であの先生はどうだとか,気難しいおっさんのご機嫌取りに相槌をするよりも,ずっといい.今日もそうだ.感覚がねじれた人間に合わせていると自分まで変に染まっていくような気がして嫌だ.既に自分もそうなっているのだとしたらどうすればいいだろう.

孫から順に爺に挨拶せよと言われて,皆「長生きしてね」などと言っていた.吐き気がした.僕は絶対そんなこと言ってなるものかと思ったが,結局言い方を変えて濁しただけで,言ってしまった.悔しかった.

こき下ろしてきたが,こんなことをのたまう自分の1/4はこの爺の血である.そう思うと,自分も歳を重ねるほどに近づいていくのではないかととても嫌な気持ちになる.親戚に気を遣わせる爺になぞなってなるものか.