夏の友

宿題

3月17日(日)《友達には久しぶりに会った方が収穫は大きい》

生活の拠点を実家に戻すことになり,昨日今日はひたすら断捨離に勤しんでいた.

一人暮らしを始めるための家を探しに行ったのはちょうど4年前の今頃.勤務地が高山に決まり,家族で日帰り高山だった.それから家財道具を揃えた.洗濯機やら冷蔵庫を揃えるうちに,ああ全部やらなければならないのかと少しずつ実感が湧いていたような気がする.実感が固まったのは、家族が帰って新居に一人ぼっちになった時だ.別れて10分で無性に寂しくてホームシックになった.

一人暮らしというのは独立するということ,大人になれるような気がしてどこか憧れていた.が,一人暮らしを楽しめるようになったのはここ1年のことである.承認してくれる誰かが現れなければだめだったんだろうなあとか,仕事の歯車がようやく回りだしたんだなあとか,楽しく生きられる要因はいくつかある.身内には見せたくない姿(今流行りのコカインとかでは断じてない)も自分に身についてきたんだろうなとも思う.


断捨離と言うと,なんか意識高い系のスムージー飲むみたいな言葉の力あって敬遠していた.しかし「本当に要るもの」にこだわって捨てていく作業は確かに気持ちが良かった.同時に,今のアパートで処分するものも同時に決まっていく感じがして気持ちがいい.気持ちの整理がつくというのは本当らしい.

来年度,具体的に一ヶ月後,自分は何をしているのだろう.予定が立たない.見通しも立たない.が,なんとなくこれはやっていたいというものだけは作っておきたいと思う.とりあえず,代数曲線論の微分形式の章は終わらせて層の学習に行きたい.別の分野も並行して学んでいきたい.友達と旅行がしたい,飲みにも行きたい.願わくば,自分が新しい仲間としてちゃんと活躍し始めていてほしい.そんな感じだ.


大方のものは運び出した.今コレを書いているのは,ちょっと物が減ってすっきりしているアパートの布団の中である.1ヶ月後にはもうここにはいない.寂しい.