夏の友

宿題

なつがおわる

母校の文化祭に行ってきました。
夏の盛りに準備が始まって、この学校祭で爆発させて、気がついたら秋になっている。
私が思うこの学校祭はそんな感じです。
教育実習でお世話になった方々や同級生に挨拶するのも兼ねて、まあそれだけ済んだらそそくさと帰ろうかとも思っていましたが、結局2日間楽しんでしまいました。
今年の夏は狂ったような暑さがあまり続かなくて、ちょっとした梅雨のような天気でした。
今日も夜になればなんとなく肌寒く、長袖を少し引っ張りだしてみたり。
朝起きてみれば、雲の様子がなんとなく秋のそれになっていたり。
ああもう夏が終わってしまうのか、と感じざるを得ません。
今年は夏を教採にかけてしまった……ほどでもありませんが、結局そんな形になってしまいました。
でも、その分本当にいろいろな人と話しました。
普段人付き合いを疎かにしている私だけに、(本当に何度も何度も腐るほど言っていますが、)暖かい人達の心遣いには心を溶かされるような思いです。
大学1年の夏は、そんな感じでろくに人付き合いもせず、ぽけーっとしていました。
学校祭に行って、ああもう俺は高校生じゃねーんだな、さっさと大学生にならなきゃとかそんなことを感じていました。
それから徐々に大学生になり、少しずつ心の拠り所を見付けました。
時は流れて今年。教育実習で同級生たちと再会して、また高校で活動して、高校生に戻ったような気分でいました。
それから怒涛のようにわやくちゃあり、ここまで至ってしまいました。
今抱えている気持ちは、大学1年の夏の時のそれとあまり変わらないかもしれません。
人生の先輩ぶって年下にいつも勉強を教えています。
しかし、本当の人生の先輩がどうとかではなくて、まだまだ全然人生の何たるかも分かっていないように思います。
前を向けるきっかけになる人たちとまた会えること、それでまた頑張ろうと思えること。
これから巡り巡って同じようなサイクルがあるような気がします。
そうであってほしい。
口悪く言えば「その時に会った人を使い捨てている」ような自分には勿体無いです。

後輩たちよ、この思い出は永遠です。
これが終わったら否が応でも冬が来て、つらい思いをして巣立ちを迎えます。
どうかこの夏をまだ、楽しんでください。
大学4年の私も巣立ちの時です。
もう少し、もう少しだけと思っても阻まれてしまう、そんな夏です。