夏の友

宿題

マイペースと孤独

ぼんやりと生きながらいつも考えていることです.
真にマイペースに暮らしている人間は孤独だということ.
大学でも高校でも,同級生を見れば彼らの進路や職業について,大体の分類ができます.
院への進学,新卒社員ないし公務員,はたまた結婚で家庭に入る,みたいな感じ.
彼らの話している将来の理想図や,逆に喫緊の課題を聴いていても大体同じようにカテゴライズできるように思います.
一方,そんな時に思い出すのは「個性を発揮していけ」という言葉です.
個性を大切にせよとかいう言葉は耳が痛いほど聞いている私たちです.
どんな時においても個性を武器に道を拓いていきたいと,立派に「日本の子ども」である僕は感じてしまいます.
でも,壮大なる矛盾があります.
ステレオタイプな生き方をする皆々様は一体どこで自分らしさを輝かせたら良いのでしょう.
自分らしさを見せる場が,時間が,そして評価してくれる目がどこにあるのか.
決まりきったコースに入って出世したり成功を納めることが良しとされているこの世の中で,
個性を発揮して良しとされるのはとんでもなく難しいことであろうと思います.
ただでさえ街を歩くだけでも必要な常識がたくさんある今,そんなことを広く呼びかけてどうしろってんだという感があります.
で,思ったこと.個性を発揮するにはそのステレオタイプから外れてみることがその一つではないだろうかと.
皆が大通りを歩く一方で一人だけ道を外れてみたり.
皆が与えられた仕事をこなす最中放り出してみたり.
皆が紅いという林檎を一人だけ青いと叫んでみたり.
僕はひねくれた人間なので,こういうことをやりたくてたまりません.
しかしながらそんな僕のことを心底褒めてくれる人は今のところ見たことがなくて,
むしろ失敗しながら型通りの生き方を目指したほうを評価してくれることばかりです.
そんなことばかり経験していると,別に僕じゃなくても僕と同じことをしてくれる人間はいるから……という思考になります.というか今そうです.
こんなこと考えない人間のほうが社会の奴隷には適しているよねぇ.
分かっていながらも型通りステレオタイプな人生を歩むしかないのです.
悔しい.