夏の友

宿題

8月31日(金)はれのちあめ

久しぶりにしっかり授業を行った.午前中は全時間詰まっていて,小休止を置いて6限目に1コマ.そのラスト1コマは,今回はテスト返却で終わらせたからまったく苦痛ではないが,平常時にはお互い消化試合的な雰囲気もある.いや,こちらからしたら大切な数Ⅰ3単位分のうちの1時間だから消化試合なんて言われたら立腹ものであるのだが,休みを目前にして*1多少気が抜けることは否めない.

そんな6限目,テスト直しも終わっていよいよ終わりかと思っていたら空が不穏であることに気が付く.今にも土砂降りが来そう,と思っていたら予想通りのタイミングでひどい雷雨が来た.昔ながらの夕立がちょっとひどくなった程度か.ゲリラ豪雨と言うほど急変ではない.ただ傘が役に立たないのは間違いないくらいひどかったので,全校,やっと帰れると思ったら教室で足止めである.生徒も大ブーイングである.自分が高校生だったらまあ確かにブーイングするかもしれないが,この雨に濡れて帰るほどの気概もない.管理下に置かれるという面で不自由,それが嫌だという不満の表明であろう.

雨自体は5分ちょっとで急激に収まり,若干涼しい風をもたらしてくれた.とても部活動も行えない状態にしてくれたので,若干早く退勤することができた.ありがたや,である.

*1:とは言いつつも土日に部活がるのはザラだから,授業がないという意味において「休み」なのである.たぶん.

8月30日(木)はれ《やる気元気》

昨日食べたペヤング激辛ENDが尾を引いていて,朝から肛門が大炎上である.6時間ほど前に食ったものがもう出口に達するのか,と驚くばかり.あーでもあれか,油は早く回るのか,油ダダ漏れになることで有名なバラムツを食べてもそうなると聞くしなあ,と思ったが,カプサイシンに関してはどうなんだろうと思いつつトイレで腹を抱えていた*1

出勤後も昼前ぐらいまで腹痛が続いた.辛さとは痛みなのだとまさに痛感した.空き時間にトイレに2回行く始末である.仕方がないので,クーラーの効いた居室で白湯(電気ポットの湯冷まし)を飲みながら,早く治まれと願いながら授業に向かった.贅沢なものである.不思議な話で,頑張って声を張り上げていると気が紛れて自然と治まってきた.なお,午後から懇談会があって緊張のために胃が痛くなったことを追記しておく.緊張すると押し殺したような詰まったような小さな声になるのどうにかなんねーかなあ.心がけ次第か.

*1:決して笑っていない.

8月29日(水)はれ《平衡感覚》

どんな態度で人に接するか.授業をしていると常に考えることである.女子生徒が多いクラスを担当しているが,今年は女子には「さん」をつけて呼ぶようにしている.去年までそんなことなかったのにね.ここら辺にも迷いがあって,4月頃に止めればよかった.なんとなく1枚膜を隔てたような状態で人前に立つことになってしまっていて,しかしもはや今更変えるのも不自然である.少し後悔している.

8月27日(月)はれ《始業式》

昨日の夜はちょっとつらかった.世間の子どもたちが心を不安定にするように,教員だって休み明けはつらいのだ.要は客の前に出る,というわけだから心構えが要る.それにエネルギーを要する.

ただ,今日は何事もなく終わってくれてホッとしている.こういう日に限ってなにかあるのが世の常だが,今日は特になかった.よかった.2学期の幕開けである.

8月26日(日)はれ《新人》

ディーラーから受けよ(意訳)と言われていた半年点検を受けてきた.お盆の予定を決めあぐねていたところに「受けなさい」と電話がかかってきて,いつならよいかと聞かれたまま放置をしていたら怒られた.小学生か.いや怒られてはいない.

時間ぴったりにディーラーに着いた.*1ガラス張りの店内から駆け足で見慣れないスタッフが駆けてきた.若い男性だ.年の頃は自分と同じぐらいか.トヨタともなれば営業マンは院卒で新人研修で……といった感じだろうから,若くても24歳.それだとちょうど自分の一つ下になる.

点検をお願いした後は,僕はたいてい置いてある旅雑誌などを読む.携帯の中身なんて家でも見られる.だからこういうときくらい別のものを読もう,という感じだ.温泉だったり,これからの果物狩りの情報を眺めていると,新人の彼が来た.研修の一環でアンケートに答えてほしいという.客とニーズを掴めということなのだろう.さらさらっと答えてしまおうかと思っていたら,新人の彼はこちらを注視しまくっている.で,ボールペンの先の行方にひとつひとつ反応して,相槌を打ってくる.……とてもやりづらい.

ひとつひとつの所作がどことなくぎこちなくて,そんなところでフレッシュさを感じる.社会人1年目の自分や2年目で正規採用をもらったときの自分もこんな感じだったんだろう.何となく周りの温かい眼差しを感じたことがあるが*2,それを自分が送っているというのが分かる瞬間だった.

*1:こういうとき,時間ぴったりに行くのが良いのか,5分前集合の方が良いのかが分からない.こちらはお客様だというのもあるけど……うーむ

*2:今もそうだったりするが.

8月26日(土)はれだったとおもう

愛車の半年点検を受けよと催促が来たため実家に帰る.

詳しく言うと,細野忍「微分幾何」(朝倉書店)である.そういや明倫館で割とお手頃価格で買ったなあと思って開いてみたら,PDFの手書きノートの種本だったのだった.証明の流れが分からなかったのは空間のフレネ・セレの公式のあたりだ.昔小林昭七本を買って自習して1回,3年のときの講義を受けてもう1回学んだはずなのにもう忘れていた.何のことはなくフレネフレームの内積微分すればいいし,常微分方程式の解の存在と一意性の定理を使えば曲率と捩率と初期条件から曲線が決定できるよ,という感じのことである.やっぱり使わねば忘れるのである.

にしたって,手書きノートだって種本くらい明示しておくべきだろう.参考どころかその本で勉強した跡なんだから,それが礼儀というものだ.ただいくつか勉強ノートがある中で参考文献を明示していなかったのはこのノートだけだったので叩きすぎるのはアレなんだけど,だいぶ憤慨はしている.ふんがー.